後頭部・こめかみ 頭痛の場所別解消法
頭痛と言っても出る痛みの場所は違います。よく聞くのは「後頭部が痛い」「こめかみが痛む」「頭の中が痛む」の3カ所。
それぞれの頭痛の場所によって、考えられる原因が変わってきます。あなたの頭痛は、どの様な物が原因なのか知り対策していきましょう。
目次
こめかみの場所
頭痛の場所は後頭部・こめかみ・頭の中のどれかが多いのでそこから判断していきます。ですが、こめかみの場所を知らない方も多いので、まずはこめかみに関してご説明します。
目の横のくぼみでしょうか。
もみあげの生え際のあたりです。
「こめかみ」は文字どおり、米を噛んだ時動く部分ですので、
口を動かしてみて、動く部分がこめかみです。【yahoo知恵袋】
こめかみの場所由来
こめかみは、米を噛んだ時に動く筋肉だからこめかみと呼びます。つまり漢字で書くと【米噛み】ですね。筋肉で言うと側頭筋と言う物になりまして、噛み締める時に良く動く筋肉です。なのでストレスが溜まったり、硬いものばかり食べているとシンドクなります。
では本題に戻ります。
頭痛の種類
頭痛は「頭が痛い」という症状の事です。様々な病気によって起こるのですが、今回は慢性頭痛に絞ってご紹介します。頭痛のメカニズムを知らなければ、「なぜそこが痛むのか?」が分かりません
片頭痛
こめかみや頭の中に痛みが出ます。何らかの原因で、血管が広がり血管周囲にある神経に触れ痛みが発生します。その為、脈と同じリズムでズキズキした痛みの走り方をします。
一般的に慢性的な頭痛持ちの方を片頭痛持ちと言いますが、実際は次に出てくる緊張型頭痛の場合が多いです。
緊張型頭痛
後頭部や側頭部に痛みが出ます。人によっては頭を一周する範囲が、締め付けられる様な痛み方をします。一般に肩こり・首こりから来るとされており、筋肉の血流が悪くなる事で代謝産物が溜まり痛みになるとされています。
詳しくは【緊張型頭痛とは】
群発性頭痛
眼の裏に激痛が走ります。片頭痛と同じ様に、眼の裏側にある血管が広がり、神経に触れる事で痛むとされています。コチラは、他の頭痛と違いまだ確証まで行けていないみたいです。
後頭神経痛
後頭部には後頭神経と呼ばれる神経が左右に分かれて2本通っています。後頭神経痛はこの後頭神経が刺激されることで起こります。原因は周辺の筋肉の緊張による部分が大きく、筋肉が膨れた結果神経に触れているとされます。後頭部を司る神経は頚椎2番(軸椎)からの神経が向かっています。この軸椎は後頭部のきわの奥にあります。
場所別頭痛の原因
あなたが痛む場所によって考えられる頭痛が絞られます。その頭痛が何なのかを知る事で、適切な対処法を選ぶことが出来る様になります。
後頭部の頭痛
後頭部の中でも細かく部分を分けると原因が変わります。
後頭部の外側
僧帽筋という筋肉が原因で起こる緊張型頭痛の疑いが強いです。【参考:緊張型頭痛の治し方は、ストレッチが良い】
後頭部に付く筋肉も、同じ所には付かないです。少しずつズレているのですが、この僧帽筋はその中でも最も外側に位置します。
後頭部の真ん中
頚部伸筋群と言う首の筋肉が原因で起こる緊張型頭痛の可能性があります。【参考:緊張型頭痛対策!ストレッチ方法】また、後頭部の神経の通り道でもありますので、後頭神経痛も疑った方が良いでしょう。
後頭部全体
緊張型頭痛が進行すると、複数個所からの負担がかかりますので全体に痛みが出る事が有ります。また、後頭部全体の感覚を管理する後頭神経に問題があると管理下にある後頭部全体に痛みやシビレ感が出る事があります。
こめかみの頭痛
まっさきに疑うのは片頭痛です。もしこめまみ部分の血管が浮き出ているのなら、ほぼ確実に片頭痛と思われます。片頭痛は片方だけの時と、両方に出る時があります。頭の横側の筋膜に影響を与える緊張型頭痛も考えるべきです。2つの見分け方は、こめかみだけが痛いなら片頭痛・横側全体が痛いなら緊張型頭痛の可能性が高いです。
確実に見分けるには、痛みが伴うのでおすすめできないテスト法があります。少し下を向いて、頭を振ると痛みが増すのが片頭痛・振ってる最中は痛いけど、止めると楽になるのは緊張型頭痛です。
頭の中の頭痛
急性の脳血管問題を省くと片頭痛が疑われます。慢性ではなく、急にきた頭痛の場合は急性の可能性がありますので脳外科に行ってください。長期的に出ている場合でも、併発の可能性がありますので痛み方に変化があった場合は脳外科に行ってください。
眼の奥の頭痛
群発性頭痛の特徴です。必ず片側にしか出ません。他にも頭の中の痛みが、眼の裏に感じる事もありますので、「本当に痛いのが目の裏なら」という認識が必要です。
頭痛別対処法
片頭痛
血管拡張性の片頭痛は、血管を収縮させる事で直ぐに症状をおさえられます。血管を収縮させる方法はたくさんあります
面白い物では、「ハチマキをする」なんて物もあります。化学的に実証されている物だけに絞ってご紹介しています。
食生活からでも改善の見込みもあります。詳しくは【緊張型頭痛を食べ物で予防】
緊張型頭痛
原因となっている筋肉を緩める事で症状を抑えさせられます。姿勢や身体の動きの関与が大きいので、比較的簡単に根本治療ができます。
詳しくは【緊張型頭痛の治し方は、ストレッチが良い】【緊張型頭痛、めまい、吐き気を改善するには】
群発性頭痛
血管拡張性の頭痛とされていますが、頭蓋骨の中にある為に対処が難しいです。冷やすと良いとされていますが、「効果がなかった」との声も多く聞きます。ただ冷やす事で、痛みが引かないはずがないので冷やし方が間違えていたのでしょう。
【参考:緊張型頭痛は冷やす?温める?頭痛の対処法使い分けが大事】
後頭神経痛
後頭神経痛は周辺筋肉の緊張によって発生します。基本的に緊張型頭痛と同じ対応方法で問題ありません。ただ緊張型頭痛と違い、僧帽筋の関与率は低いので首や後頭部の付け根にアプローチするのが良いです。
お薬
「他の対処法でも我慢できない」「ヒドイ時だけでも、なんとか」と言う方にはお薬がおすすめです。【参考:緊張型頭痛・めまいのおすすめ治療薬】市販薬の特性をまとめたコラムになります。
ただし、お薬は副作用や合わせるとダメな物もあります。出来る限り病院で処方してもらいましょう。
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