冬になると辛い冷え性ですが、その原因から辿ると今年は対処できるかも知れません。根本改善の為に大切な考え方と、今すぐなんとかしたい時の対処法をご紹介します。
筋肉を付けるだけではない、多角的な解決方法です。
目次
冷え性って?
冷え性はおカラダ冷える事で起こる、冷感や手足のシビレ感などの症状を起こす物です。二次的に腰痛や肩こりなどの様々な症状に派生していきます。
この冷え性は一般的に末端冷え性の事を差しますが、全身の冷え性が原因の事も多いです。
全身冷え性
全身が冷えた感じがする場合だけでなく、末端だけが冷えて感じる場合もあります。全身冷え性は、全身の体温低下によって起こる冷え性です。全身の体温が下がると、内臓を守る為に末端の血流を悪くします。
なので全身冷え性の場合は、手足両方が同じ様な冷え方をします。
末端冷え性
一方末端冷え性の場合は、末端のみ冷えている状態です。医師によって表現は変わるのですが、末端冷え性の場合は血流が悪いせいで起こる冷え性です。
血流の問題ですので、手足バラバラに出る場合もあります。また同じ足の冷えでも、特に右だけ冷えるなどの左右差が現れる事もあります。
冷え性の原因
ズバリ冷えです。人間の深部体温は39度と言われています。外部の温度によって、この深部体温は常に下げられています。それに対抗する為にも、筋肉をはじめ全身が熱を作り深部体温を一定に保とうとします。
冷え性が起こる時は、この外部の温度に全身の熱を作る力が負けている状態なのです。
全身冷え性
この熱を作る力として基礎代謝があります。基礎代謝はkcalと表記しますが、このカロリーは日本語で熱量なのです。つまり基礎代謝含め、代謝というのは熱を作る行為です。
この熱を作る代謝を行うのに必要な物は
- 熱を作る器官(筋肉など)
- 熱を作る材料A(栄養)
- 熱を作る材料B(酸素)
- 熱を作る活動を補助する酵素
これらの中で、最も不足している物に合わせて基礎代謝は決まります。なのでどれか1つでも不足していると冷え性に繋がります。
末端冷え性
手足両方が冷える場合は、上の全身冷え性の原因と同じです。更に左右差があったり、足だけ冷える人は血流の問題も考えるべきです。
確かに筋肉で熱を作るのですが、あくまで血液の温度の方が影響力は大きいです。なので筋肉が硬いなどの理由で、血管が圧迫されて血流が悪いと冷え性になります。
また血流が悪くなると、代謝に必要な酸素も栄養も届かないです。どれだけ筋肉が発達していても、材料がなければ熱を生み出せないので冷え性になります。
冷え性改善には血流改善が良い?
冷え性の改善で真っ先に思い浮かべるのが、血流の改善だと思います。ですが、血流の改善自体は優先度は低いです。全身冷え性の原因にあげている中に、血流は含まれていません。
末端冷え性には必要ではあるのですが、末端冷え性の1番の原因である筋肉のハリを改善するには中からのケアが必要です。なので先に行うべきは、食生活の改善と呼吸の質を改善する事です。
原因から見た冷え性改善方法
- 熱を生む為の栄養・酵素の確保
- 熱を作る筋肉を増やす
- 熱を作る為の酸素を取り込めるカラダにする
この3点で冷え性の根本改善をしていきます。ここで大切なのは、食事です。筋肉を増やす為にも栄養は必要ですので、全ての起点として優先的に対応した方が良いです。
食生活を改善する
冷え性の根本改善には
- 筋肉を作る為の食事
- 腸内環境を整える食事
- 血流改善に良い食事
などの視点があります。食べるべき栄養は、タンパク質です。そして補助的に、植物性の発酵食品(納豆や漬物)などです。逆に避けるべき栄養素は、糖質です。
腸内環境を整えるには?
腸内環境を整えると、消化酵素をムダ使いしない分代謝酵素が増えます。つまり代謝しやすくなります。また栄養の吸収効率も良くなります。
腸内環境を整えるポイントは以下の通りです
- 8時以降の飲食禁止(水やお茶は可)
- 動物性タンパク質・食品添加物を減らす
- 植物性の食事を増やす(特に発酵食品)
糖質の危険性
糖質を取り過ぎると、血糖値を下げる必要があります。この血糖値を下げる時に、中性脂肪を作り出します。この中性脂肪が内臓脂肪になり、そして血管の中でプラークと言う塊になります。
このプラークのせいで血流が悪くなるので、全身の血流の悪化から冷え性に繋がります。
また血糖値の乱高下は、自律神経失調症の原因にもなります。
おすすめの食生活のポイント
- 晩御飯は早めに少量で終える
- 低糖質・低GI食品にする
- 豆類を多くとる
筋肉を増やす=筋トレ
女性が男性より冷え性が多い原因、そして最近の男性にも冷え性が多いのは筋肉が少ないからです。なのでこの筋肉をつけると冷え性の根本改善に繋がります。
筋トレにも種類があり、今回の冷え性を改善する場合は筋肉量を増やすトレーニングが必要です。
目的別 筋トレの選び方
筋肉量を増やす場合は、10回するのが限界の負荷でのトレーニングを行います。これを3セットなので、10回・9回・8回と減りながら毎回限界まで行います。
※何回もできる筋トレは、持久力を付ける為の物なので運動しても筋肉はそんなに付きません。また逆に1回が限界の負荷だと、神経の発達が優先されます。
また筋肉は倍々ゲームで大きくなります。なので早く筋肉量を増やしたい時は、大きな筋肉から行うと良いです。
忘れられがち呼吸法で冷え改善?
冷え性の改善法で余り触れられていませんが、呼吸の質を良くする必要があります。熱を作ろうにも、酸素がなければできないからです。問題は酸素を効率よく取り込む方法です。
これは深呼吸を繰り返していると、その呼吸に合わせて普段の呼吸も大きな物になります。
ゆっくりと大きな呼吸を数分間行う瞑想などの呼吸法の練習を行うと良いです。
整体で冷え性改善?
本業の整体師から言わせて頂くと、影響力が大きいのは食事と筋トレです。なので冷え性に対して整体はそこまでおすすめしません。
ただし他の方法とは違い、整体にしか出来ない冷え性改善に必要なことがあります。
骨盤矯正をはじめ、骨格矯正や筋肉調整
血流の悪さを起こすのは、筋肉の影響も大きいです。また女性の場合は、生理不順などの女性器の不調による冷え性もあります。これらの解決には、骨盤矯正をはじめとした整体の調整技術が必要になります。
早くよくなりたい、再発させたくない人は整体が必要な場合があります。
自律神経を整える調整
血流や熱を作る代謝を行うには、自律神経の影響力が大きいです。この自律神経を整える方法は、たくさんあり全てを行わないと整い切りません。その内の1つが、背骨・頭蓋骨の動きの悪さです。
しかもこの骨格の問題は、自律神経に大きな影響を与えます。背骨の動きを良くするだけで、寝つきが良くなったりもします。
この背骨・頭蓋骨の動きや位置の調整を行うには、熟練の整体技術が必要になります。
冷え性の原因から考えよう
10月など冷え始めた時に、冷え性対策は始めた方が良いです。筋肉が身につくには3ヶ月を要します。なので、冬に冷え性で苦しみたくない人は10月頃から対策を始めてくださいね。
原因から考えると冷え性対策は、この3点 食事・呼吸・筋肉 に分かれます。出来る事から確実に冷え性対策を進めていきましょう。
PS:冷え対策に大切な要素として、衣服があります。こちらは余暇に追記させて頂きます。