頭痛になった時に、「冷やすと良い」「温めると良い」と聞きませんか?この頭痛に対して行う温める・冷やすのは、間違えると悪化させてしまう危険な物です。緊張型頭痛の場合は?片頭痛の場合は?をご紹介します。
目次
冷やす・温める目的
頭痛の対処法として、冷やす・温めると言うのは安全にお金も掛けずに出来るので非常におすすめです。この温めると冷やすのを、頭痛に限らず様々な対処法で使われる理由・メカニズムから理解すると間違えて冷やしたり温めたりしなくて済みます。
冷やす効果とは
血流を悪くする
冷えると血流が悪くなるのは、皆さんもご存知だと思います。ケガをした時に冷やすのは、内出血を増やさない為に血流を弱めたいからなのです。
また片頭痛の時に使う様に、血管を細くするのにも役たちます。
【神経の働きを弱める=鎮痛作用】
実は神経の伝達速度なども冷やすと弱まります。「痛い」と言う感覚も脳に届かなければ、痛みを感じずに済みます。冷やす事で神経を鈍くし、「痛み」を脳に伝えるのを弱めてくれます。
血流を悪くする為に冷やす場面が多いですが、逆に血流を良くする為にも冷やします。
お風呂で言う交代浴と同じ原理ですが、冷やすと血管が縮こまり、温めると血管が広がります。
これを繰り返す事で、血流を生み出すだけでなく血管自体も動きを良くします。
ケガの回復期などでは、この血流を良くする為に冷やすと言う事もあります。
温める効果とは
血流を良くする
カラダが温まると、全身がポカポカしますよね?温まると血流が良くなります。疲労物質を流したい時や内臓の機能を活性化させたい時は温めます。
筋肉の緊張を緩める
筋肉が凝っていると言うのは細胞が硬くなっているよりも緊張している事の方が多いです。言ってみれば、『力こぶは硬い』のと同じで肩こりの人は、肩に力が入っています。
筋肉を温めるとリラックス効果があります。筋肉の緊張がほぐれて、力が抜けやすくなります。
頭痛の種類
冷やすと温めるは全く違う目的の為に用いられます。慢性頭痛と言っても数種類あり、それぞれ原因も原理も違うので必要な対処法が違います。
ここを間違えると頭痛は悪化します。そしてこの間違いを起こしている人が、かなり多く居るので気を付けないといけません。まずは自分がどの頭痛なのか?知るべきです。
片頭痛
片頭痛の症状は「ズキズキ」とする様な、リズム感のある頭痛が特徴です。ただし時々、「重たい」と感じる人もいます。
連続しては数分〜1時間程度、頭痛が続く事もあります。
緊張型頭痛
緊張型頭痛の症状は。「ズーンと重たい」「突っ張る感じ」「締め付けられる感じ」などのずっと続く頭痛が特徴です。
数日〜数ヶ月続く事も珍しくない、かなり長く苦しめられる慢性頭痛です。
どちらの頭痛か?簡単なテスト
肩を動かす様な簡単な運動(ラジオ体操)などを行うと、楽になるのが緊張型頭痛・変わらないか逆に悪化するなら片頭痛の可能性が高いです。
細かくみると他にもチェックしないといけませんが、症状の出方とこのテストでほとんど分かります。
ラジオ体操よりも肩周りに特化しているのがこちらです
緊張型頭痛の方は、対症療法としても根本改善にも繋がるので試してみて下さい。
緊張型頭痛は温める
緊張型頭痛は肩こり・首こりが原因で起こります。メカニズムは2パターン言われてます
- 肩で生まれた代謝産物などが頭に来て起こる
- 肩や首の筋肉が骨などを引っ張っている
どちらの場合でも、肩周りを温める事で血流の改善・筋肉の緊張がとれ症状が落ち着きます。
夏場に緊張型頭痛が増えるのは?
現代人はクーラーに晒される事が多いです。以外にもこのクーラーが原因で、冷え性などの冷えが起こっています。なので室温をあまり下げない様に、少し暑いくらいにしましょう。
職場などで室温を変えられない時は、その場用の羽織る物や膝かけを使うと良いです。
緊張型頭痛で冷やすと
緊張型頭痛は肩こりや首こりから来ます。この肩こり・首こりは冷やすと悪化してしまいます。つまり、緊張型頭痛で冷やすと悪化する危険があります。
片頭痛などは冷やす
片頭痛は原因が諸説ありますが、よく耳にするのは頭の中の血管が太くなった時に神経に触れるのが原因とされています。
なので血管が太くなる『脈を打つ』と痛みが出るので「ズキズキ」とリズム感がある頭痛を起こすのです。
ではカラダや頭を冷やすとどうなるのか?冷えると血管は細くなります。血管が細くなると、それまで当たっていた神経に触れなくなるので片頭痛が収まります。
片頭痛で温めると
片頭痛なのにカラダや頭を温めると、一気に悪化する事もあります。血管が太くなって痛みを出しているので、血管を太くする温めると言う行為は危険です。
血管の話なので、頭を温めなければ良いと言う話でもありません。長風呂や運動などで体温が上がると、片頭痛は悪化しやすくなります。
注意!混合型頭痛とは
片頭痛と緊張型頭痛を同時に起こしているのが、混合型頭痛と呼ばれる物です。この2つの頭痛はメカニズムや原因が違うので、同時に起こる場合もあります。
この混合型頭痛の時は、『冷やしてはいけない緊張型頭痛』と『温めてはいけない片頭痛』を同時に起こしているので対処法が難しくなります。
混合型頭痛の冷やし方・温め方
※基本的には推奨しませんが、「どうしても」と言う方は参考にして下さい。
片頭痛で困るのは、頭に行く血液が温かい・全身が温かい状態である事です。緊張型頭痛は、肩周りさえ暖かかったら問題ありません。なので
肩周りはマフラーやカイロで温めて、首の前側は保冷剤などで冷やすと良いです。
温める・冷やす以前に
この温める・冷やすと言う対処法は、お金も掛からずご自宅でできる簡単なケアとしておすすめです。緊張型頭痛でも片頭痛でも、方法を間違えなければ症状をマシにしてくれます。
ただし対処法・対症療法はあくまで、根本改善をする物ではありません。
冷やす・温めるなどの手間を生まない為にも、根本改善する為の方法を用いるべきです。
食生活から頭痛を改善する事もできます
緊張型頭痛は特にですが、片頭痛も骨格由来の物があります。
頭痛の改善法として、頭痛に詳しい整体院を試すのもおすすめです。
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